本日のこどもの本
注目の新刊やフェア、気になる本、児童書にまつわる話を、エナミを中心にメンバーが、つれづれ綴るコーナーです。
2011年11月9日(水) ぼくらの原始力展
少し先ですが、来月、大正区で原始力展があります。
絵本作家さんが59名も集まった、見所満載の展覧会です。
原子、ではなく、原始、なところがミソ!と思います。
自然にあふれた、力強い原始の力。そんな力がいま私たちには必要なのかもしれません。
少し遠いのですが、おすすめです!
『ぼくらの原始力展』
*期 間:2011年12月2日(金)〜12月11日(日)*会 場: ブリコラージュ〒551-0021 大阪市大正区南恩加島2-11-17
*制 作:ぼくらの原始力委員会(山福朱実、本橋成一、スズキコージ、大畑いくの、南椌椌、筒井大介)
ぼくらの原始力委員会大阪(増谷朋恵、駒崎順子、みまさあこand more...)
10月24日(月) 「ばーばのえほんばこ」
先週の水曜日、阪南町にぶんこがあると聞いて、遊びにいってきました。
松虫通の坂をのぼって、少し入ったところ、「ばーばのえほんばこ」と看板がかかったお家から、子どもたちの楽しそうな声が聞こえてきました。
「ばーば」こと、ハナモトさんの集めたすてきな絵本がたくさんあり、ほっこりとした空間でした。毎月第三水曜日 14:30〜16:00頃、開館しているそうです。
幼稚園くらいのお子さんとその保護者の方が対象とのこと。
詳しい場所等は、もものこぶんこにメールをくだされば、お教えいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
10月19日(水) 「おひさまゆうびんしゃ」
先日、とってもすてきなお店に行ってきました。
その名も「おひさまゆうびん舎」。名前を聞いただけで、かわいいー!。お店の前まできて、かわいー!階段登って、かわいー!振り返って、かわいー!もちろん店内もかわいいいいい!
と、何度かわいいと絶叫したかわかりません。
「おひさまゆうびん舎」さんは、姫路にある、児童書を主に取り扱っている古本屋さんなのです。
今も本屋さんに並んでいる本や、もう手に入らない貴重本まで、広く、お求め安い価格で、扱っておられます。雑貨も一緒に販売しています。
店主さんも、とても素敵なかわいらしい方で、講談社のおはなし隊にも参加されているとか。
もし姫路に行くことがあれば、是非寄ってみてください。
おひさまゆうびん舎 ブログ
10月8日(土) もものこぶんこのブログができました!
出かける前に、かけあしで更新・・・。こういうことをするとろくなことがない(誤植やミスの発生)とわかりつつ、ついついやってしまいます。
さて、表題の通り、もものこぶんこのブログができました。
もものこぶんこの本
主に、もものこぶんこの本の紹介や、もものこぶんこのイベントについて書いていきたいと思っています。私だけではなく、もものこぶんこに来てくださった方にも本を紹介していただけるようなページになれば・・・ともくろみ中。
こちらのページとの区別化はどうしようか・・・これもまた考えなければ。ブログはぶんこのことだけで、こちらは他のイベントや新刊の紹介をしようと思っているのですが、ブログのほうが更新もしやすいし、皆さんにも見ていただきやすいのかも・・・悩みどころです。
9月12日(月) 近況
毎月図書館や区役所さんで配布していただいているもものこぶんこのチラシが、少し変わりました。裏に活動予定カレンダーを載せて、わかりやすい!と思っていたらなんと、早速誤植が・・・。ミニミニおはなし会の時間を間違ってしまっていました。お一方、その時間を見てきてくださった方がいたとつどいの広場の方から連絡をいただき、反省しきり・・・本当に申し訳ありませんでした。以後気をつけます。
もものこぶんこオープン後ホームページの更新が途絶えてしまいましたが、もものこぶんこ、元気に毎週開館しています。ももやまぶんこにゆかりのある方や、本好きの方が来てくださって、とても嬉しい日々です。
さてなぜ更新が途絶えていたかというと、広報江波が、現在お芝居に参加しているためです。
やっと昨日で2日目が終わり、なかなか好評?のようです。
来週末もやっています。絵本とはちょっと違いますが(注:少なくともこどもむけではないです!)興味のある方、是非お立ち寄りください。↓
劇団乾杯「アラユル」9月17日〜19日各日18:00〜
詳しくは 劇団乾杯ウェブサイトへ。これが終わったら、またぶんこの活動に比重を移して、更新もしていきたいと思っています。
8月13日(土) もものこぶんこ、オープンしました
この夏一番の暑さの今日、阿倍野区阪南町に「もものこぶんこ」がオープンしました!暑い中ぞくぞくとお客さんが来てくださりました。
数えれるだけでも約50名の方々のお力を借りて、今日のオープンを迎える事ができました。感謝の気持ちでいっぱいです。
これから、楽しいぶんこにしていけるように、頑張っていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
7月25日(月) イベント・よみきかせミニ講座
いちご、みかん、マスクメーローン♪
写真は、見ての通り、パフェです。阿倍野ベルタ三階の市民学習センターで実施中の、子育て支援連絡会展では、「ももカフェ」と称して、自分で好きなパフェを作れるコーナーを展開しています。
好きなうつわを選んで、いろんな具や、アイスクリーム、プリンなど・・・どんどんのっけて、パフェを作ってみてくださいね。
30日(土)10時より、親子フェスタプレ講座として、よみきかせのミニ講座も実施します。実際に絵本のよみきかせの体験もできる講座になる予定です。申し込み不要です。興味のある方は、お気軽にお越しください。
7月20日(水) イベント・阿倍野区子育て支援連絡会展
今日から、阿倍野ベルタ三階の市民学習センターで、子育て支援連絡会展が始まります。
もものこぶんこも、展示の参加をしています。グループ案内の展示と、後もう一つ、遊べる展示をやっています。今日の写真は、グループ案内の展示です。遊べる展示の写真はまた後日・・。
30日には、親子フェスタのプレ講座として、よみきかせミニ講座を実施します。ちょっとやってみたいなーと思う方はお気軽に参加してみてくださいね。その案内もまた後日・・・。
7月20日(水) イベント・本と遊ぼうこどもワールド2011
今週末も、ブックフェアがあります。先日もご案内したトーハンさんのブックフェアは、今週末は京都で開催されます。
大阪では、難波で日販さんの「本と遊ぼうこどもワールド2011」が開催されます。会期三日間で、原ゆたかさん、あまんきみこさん、長谷川義史さんがそれぞれサイン会をされるそうです。どの日に行くか迷ってしまいますね。
「本と遊ぼうこどもワールド2011」
7月23日(土)〜25日(月)10:00〜17:00(最終日 〜16:00)
難波御堂筋ホール 7F
(大阪市中央区難波4丁目2番1号 難波御堂筋ビルディング)
〈オリジナルイベント〉
*7/23原 ゆたか先生 サイン会
*7/24あまん きみこ先生 講演会&サイン会
*7/25長谷川義史先生 サイン会
くわしくは日版の案内ページへ
「2011 こどもの本ブックフェア」京都会場
7月23日(土)→7月25日(月) 10:00〜17:00まで
場所:京都市勧業館(みやこめっせ)第2展示場
くわしくはブックフェア特設ページへ
7月8日(金) イベント・こどもの本ブックフェア
今年も、各社のブックフェアの季節がやってきました。
来週は、大阪トーハンさんのブックフェアがあります。
『うえのどうぶつえん』のあきびんごさんが来られるようです。一度お目にかかったことがあるのですが、とてもすてきな方で、子どもの心を持ち続けているアーティストという印象でした。
「おまえうまそうだな」の「超」大型絵本も登場する模様。どれだけ大きいのか、どうやら大人の背くらいあるようです。
じっくりと本が見れる機会です、是非お立ち寄りください。
このあともぞくぞくブックフェアがあるみたいです。また紹介したいと思います。
「2011 こどもの本ブックフェア」
日程:7月15日(金)→7月17日(日) 10:00〜17:00まで
・場所:トーハン大阪支店3階 こどもの本ブックフェアイベント会場
(大阪市北区大淀中3-18-18 / TEL.06-6453-2509)
くわしくはブックフェア特設ページへ
7月1日(金) サイトリニューアル
6月30日付けの毎日新聞に、「もものこぶんこ」の記事が掲載されました。ありがとうございます。
取材を受けたものの、どんな記事になるかは当日までわからない・・・けれども、想像を超えた素敵な記事に、一同感激しました。根岸さんの優しい笑顔の写真に、なんともいえない気持ちになりました。
そして、「8月13日開設」の文字が・・・!そうです、そうなのです。私たちは今、新しい文庫の開設に向けて、日々奔走しています。
ホームページでもお知らせをしたかったのですが、色々と手間取り、やっとこさ、更新しました。
色んなページをあっちへ移動、こっちへ移動しています。このページも、「本の楽しみ」の中にお引越し。まだできていないページもありますが、ぼちぼちと、作っていきます。
どうぞ今後とも「もものこぶんこ」をよろしくお願いいたします。
※毎日新聞の掲載記事は、もものこぶんこで掲示しますので、またご覧ください。
6月28日(火) イベント・NO!ゲンパツ展
先日、情熱大陸に長谷川義史さんが出演されていました。
自由奔放な絵やパフォーマンス、被災地への思い、そして内側に秘めたる怒りが伝わってくるような、映像でした。
そんな長谷川義史さんも参加していらっしゃるイベントが、大正区であります。
「NO!ゲンパツ展」
私たちが未来にのこしたいものって何だろう?人気絵本作家さんやアーティスト達の作品とメッセージを通して私たちひとりひとりが考え行動するきっかけを見つけよう。
日:2011年7月8日(金)〜10日(日)
時:am10:00〜pm7:00
※最終日はpm6:00まで
場所:ブリコラージュ 2偕ギャラリー
(JR、地下鉄大正駅からバス)
詳しくはブリコラージュのホームページへ。
6月16日(木) イベント・えほん展DanDan
ATCで、絵本のイベントが今週末から開催されます。私も遊びに行こうと思います。
「えほん展DanDan」
日:6月 18日(土)19日(日)25日(土)26日(日)
時:AM11:00〜PM5:00
場所:ATC ITM棟 2階 特設会場
約1000冊の絵本の展示と、ダンボールのおもちゃ、近藤薫美子さんのビッグブックなど、楽しそうな内容です。
25日26日は絵本作家の近藤薫美子さんが来られるそうです。
6月12日(日) 根岸さんのねこの本
先日、根岸さんの大切にしていた本をいただけるということで、根岸さんのお家に伺ってきました。
根岸さんのお好きだったものに、「ねこ」があります。書斎の一角に、猫に関する本が大量にありました。写真はたくさん頂いて帰ってきた本の一部です。
絵本に限らず、様々なジャンルの本を大量の本を所有されていたのを見て、本当に本がお好きな方だったのだと改めて思いました。
5月24日(火) おはなし会の場所
5月21日のおはなし会は暑い中でも盛況で、たくさんの方に来ていただけました。ありがとうございます。帰宅すると、一通のメールが。「近くまできているのですが、場所がわかりません」とのこと!
この暑い中、迷わせてしまったこと、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
もものこぶんこのメールアドレスは、パソコンでしか受信できないようになっていましたが、早急に携帯の方への転送手続きをしました。今後このようなことがないようにしたいと思います。本当に申し訳ありませんでした。
毎月おはなし会をさせていただいている一会さんは、とってもすてきな場所でメンバーもお気に入りなのですが、場所がわかりにくいとのお声をいただくことがあります。目印になるところがあまりないので、地図でもわかりにくいようなのです。
もっとわかりやすい方法はないかと考えています。来られたことのある方で、何かお気付きの点がある方は、是非教えてください。
なんとか改善していきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
5月14日(土) イベント「絵本で元気を!」
巷ではもうすっかり話題の的ですが、来週日曜日に、大阪市立図書館にて、関西ゆかりの絵本作家さんが集合する大規模なチャリティーイベントがあります。
絵本を通じて、被災地を支援、応援できればというイベントです。
子どもたちには楽しめる作家さんのミニワークショップがあり、大人たちにはお宝品続出(?)のチャリティーオークションあり・・・。
購入した本にサインをしてもらい、自分でメッセージもつけて、被災地にその本を寄付するという試みもあるそうです。
楽しい一日になりそうです。私もちょこっとスタッフで参加します。
是非行ってみてください。
「絵本で元気を!」
日時:平成23年5月22日(日) 午前10時から午後4時まで※午前10時30分から12時 (当日先着順300名) 長谷川義史えほんライブ
場所:大阪市立中央図書館 5階会議室
やってくる絵本作家
長谷川義史 さいとうしのぶ こしだミカ
近藤薫美子 たかいよしかず 村上しいこ
市居みか あおきひろえ 青山友美
山本 孝 などなど
入場無料
※ 当日は、終日駐車場(有料)の混雑が予想されます。公共交通機関を利用してご来場ください。
主催:「絵本で元気を!」プロジェクト
共催:大阪市立中央図書館
大阪市社会福祉協議会(子育ていろいろ相談センター)
協力:大阪府立中央図書館
※募金及び、サイン会、ワークショップ、オークションの収益は全て東日本大震災被災地の復興を目的として、日本赤十字社を通じて寄附いたします。
5月6日(金) お宝本
書庫にて、こんなお宝本(?)を発見!
わかったさんでお馴染み、岡本颯子先生作の、1977年に出た本です。
赤ずきんを思わせる設定ですが、ユーモア溢れる内容。
「好き」と「食べたい」は紙一重・・・?
5月2日(月) あたらしいこと
もう5月ですね。
新しいことを始めるどきどきには、嬉しさも、不安も、両方含まれています。少しずつ、前進していきたいです。
GWのお休みを使って、はんこを作りました。何に使うかはまだ未定です。
3月14日(月)
この度の大地震では、大変な被害が出ており、連日テレビから流れる災害状況に言葉をなくしております。これ以上被害が広がらぬことを祈るばかりです。
私たちにできることは何かと考えると、今は毎日を前向きに一生懸命過ごすことしかないのかと思います。
もものこぶんこでは、年明けから、今後の活動についての話し合いを重ねています。
また皆さんのお力をお借りすることがあるかと思います。よろしくお願いいたします
先日、ある小学校で今学期最後のよみきかせをさせていただきました。
読んだ本は『からすのパンやさん』(かこさとし・作 偕成社)の大型絵本。定番すぎるほどの定番だし、小学校二年生にはちょっと内容が幼いかもしれない・・・という危惧があったのですが、そんな心配は無用でした。楽しいことばのリズムに、読んでいる自分もどんどんノッてくるし、パンがたくさんでてくる場面では、皆総立ち!のいきおいで絵本を食いつくようにみてくれました。
やっぱり絵本の力ってすごいなあと思います。
そんなすてきな絵本の力を、広めていけるように・・・今後も活動していきたいと改めて思いました。
1月29日(土) イベント・斉藤洋先生 講演会
『ルドルフとイッパイアッテナ』『ナツカのおばけ事件簿』など、楽しいお話をたくさん書かれている作家さん、斉藤洋先生。最近出た、『にょきにょきのき』(高畠純・絵 講談社)という絵本も、生命力溢れる感じでとってもおもしろかったです。そんな斉藤先生の講演会が、狭山で開催されるそうです。滅多にない機会ですので、斉藤ファンの方必見です。
斉藤洋さん 講演会「物語のたて糸とよこ糸」
平成23年2月11日(金・祝)
13:30〜15:30
大阪狭山市立公民館三階 大集会室
参加無料 先着200名
対象 小学生以上
1月20日(木) 新刊『バムとケロのもりのこや』
ご存知の方も多いかと思いますが、バムとケロ、12年ぶりの新刊がでました。とても売れ行きが良いそうで、売り切れもでているとか。細かい書き込みが子どもも大人もトリコにするシリーズですよね。今回もひみつの小屋をみつけた二人が、小屋を改装するようすがとても楽しく描かれています。おいしそうな食べ物ももちろん。売り場で、大きなバムケロのぬいぐるみがディスプレイされているお店もあります。バムの肉感がものすごくリアル。是非ごらんになってみてください。
(『バムとケロのもりのこや』島田ゆか・作 文溪堂 )
1月20日(木) 新刊『おたんじょう月おめでとう 1月生まれ おめでとう おめでとう』
絵本業界も段々ニッチな産業になってきているのか、ついに(?)こんな絵本が出ました。題名を見てご推察いただけるとおり、毎月のお誕生日の人を祝う絵本です。でも確かに、自分のお誕生月の絵本を読んでもらえたら嬉しいだろうなと思います。ぐっと絵本が自分に近い存在になる感じ。現在2月まで出ていて、2月の絵は長谷川義史さん。3月はおくはらゆめさんだそう。豪華なラインナップです。私のお誕生月はだれだろう?と今からちょっとわくわくしています。
(中川 ひろたか・作 あおき ひろえ・絵 自由国民社)
1月16日(日) 本屋さん
本年も、もものこぶんこをよろしくお願いいたします。みなさまにとって2011年が素晴らしい年でありますように。
少し前ですが、年末にできたMARUZEN&ジュンク堂梅田店に行ってきました。児童書売場は7階フロアの半分。広い売り場にはあらゆる児童書が並んでいます。科学系の本も充実しているので、子どもたちの自由研究や調べ学習にも力強い味方になってくれそうです。
絵本もたくさんあるのですが、田島征三さんの『山から逃げてきた・ゴミをポイポイ』という、前からも後ろからも読める珍しい絵本が面にしておいてありました。構成の珍しさもさることながら、田島さんの力のある絵に、環境問題を訴える内容です。こんなシブい(良い意味で)本を面にして置いているところが、ジュンク堂さんらしくてすてきだなと思います。これからどんどんおもしろい本屋さんになっていってくれれば絵本好きには嬉しいです。
西梅田にはジュンク堂大阪本店もありますが、そこでもおもしろい絵本をみつけました。『どうぶつがいっぱい』という、とにかく動物の絵がてんこもりの楽しい絵本。他の書店さんでは見かけたことがないので店員さんに聞いてみると、カワイ楽器から出ている絵本だとか。楽譜など音楽に関係する本を出すことがほとんどの会社が、こんなオモロイ本を出しているなんて。そしてこんな本を見つけ出せる書店員さんの力ってすごい。
色んな書店さんがあって、それぞれのカラーがあるのがすてきだなと思います。
(『山から逃げてきた・ゴミをポイポイ』田島征三・作 童心社 『どうぶつがいっぱい』アリソン レスター ・作 岡部 史・訳 河合楽器 )
12月9日(木) おさんぽサロン
12月8日、天王寺アポロの喜久屋書店こども館さんで毎月実施されている「おさんぽサロン」というイベントに行ってきました。絵本講師の高梨さんが、季節や日常で出会った出来事にそって、絵本を紹介してくださるというイベントです。身近な出来事から絵本に繋げてお話されていて、とても楽しいひとときでした。よみきかせをするとき、選書に困り果てているのですが、たくさん絵本を見せていただいて、自分では思いつかないような絵本との出会いがありました。
例えば、今回紹介された『べべべんべんとう』(さいとうしのぶ・作 教育画劇)は、べんとうの本だから、遠足シーズンの春や秋の本だなあと思い込んでいたのですが、改めて見せていただくと、最後のページは、おせち!じゃあ、今からの季節読んでも十分使える!というのが発見でした。
また、イベントの最初に、こども館の坂田さんから新刊の紹介もあるのですが、今回紹介していただいた『ふたりのサンドウィッチ』(ラ−ニア(ヨルダン王妃)・作 ケリ−・ディプキオ・絵 TOブックス)は、私のツボな内容!でも普段なら「王妃が書いた本」ということで、天邪鬼な自分は逆に敬遠してしまう可能性もある本です。読んでみないとわからないんだなあ、と改めて感じましたし、紹介してくださってありがたかったです。
おはなし会に来てくださったことのある親子さんや、おはなしサークルの方もいらっしゃって、お会いできて嬉しかったです。
そんな盛りだくさんのイベント、次回は1月12日(水)11時〜12時 場所は喜久屋書店子ども館 無料ですが、座席の都合上できればお店に予約をしてくださいとのことです。
12月9日(木) 新刊・『ころんだのだあれ?』
少し前に出た新刊です。おふろの中で、男の子が「だるまさんがころんだ」というと、どこか遠くで、本当にだるまさんが転びます。同じように、「てんぐさんがころんだ」というと、どこかでてんぐがころりん。自分の言ったことばが、どこかで何かを起こしているかもしれないという不思議な予感。不思議なのだけど、ないことではない、と思うのです。おもしろさの中にも、ことばのちからが感じられる絵本です。
( 垣内 磯子・作 田中 清代・絵 鈴木出版) 。
12月9日(木) 新刊・『ちいさな つきがらす』
オビには、「いじめに向き合った本」というようなことが書かれていました。年老いたカラスたちが、昔いじめたカラスのことを思い出します。カラスたちは、いじめられているカラスに、「月まで飛んでいってかえってきたら、遊んでやる」と嘘をつき、飛び立ったカラスは落ちて怪我をしてしまいました。でも、頑張って月まで飛んだカラスに心打たれた周りのカラスたちは、いじめられていたカラスを受け入れた、というおはなし。でも、私には疑問が残ります。いじめられていたカラスは、その頑張りを認められたからこそ受け入れられた、それは、いじめられている人に、「頑張り」を強要することになりはしないかと。特殊な努力をしなければ、いじめられっこはいじめられ続けるのか?もちろん、頑張ることは素晴らしいことですが、いじめられないようになるには、人より頑張ったり、気高くあったりする必要があるのかといえば、そうではないと私は思います。
そういうわけで私は、この本に対してはちょっと首をかしげたくなる気持ちなのです。
( マーカス・フィスター・作 谷川俊太郎・訳 講談社)
11月27日(土) いまさらながら・・・
雑誌「大阪人」の2010年8月号は、昭和町特集でした。「お呼びがかからなかったねえ」なんて笑っていたのですが、今日じっくり紙面を見てみると、なんと巻頭に、私たちがいつもお世話になっているグループホーム「一会」さんの記事が!そして、ちょこっとですが、書庫の写真(掃除できておらず、すみません)と、もものこぶんこのことにも触れてくださっています。ありがとうございます。もしご覧になる機会がありましたら、是非探してみてください。
11月27日(土) 人形劇三昧
人形劇に憧れています。先日、東京に遊びに行って、またまたプーク人形劇場に行ってきました。新宿にある、小さくてかわいくて、とってもすてきな劇場です。絵本のなかに出てきそう。いつ行ってもうっとりしていしまいます。演目は「くまの子ウーフ」と、「小坊主ずいてん」でした。楽しかったあ。
それから、千葉に移動して、千葉美術館で開催されている、「世界の絵本がやってきた ブラティスラヴァ世界絵本原画展とチェコの人形劇」を見に行ってきました。チェコの昔ながらの人形劇の人形や、舞台を見れて、こちらも大満足。人形劇舞台は、枠にも趣向を凝らした柄が描かれていて、観ていて飽きません。なかでも紙製の人形劇舞台と人形に釘付け。これなら作れそうかな?難しいかな?なんて思いながら。
大阪で人形劇といえば、クラルテさん。こちらもアトリエ(劇場)を持っている劇団さんですが、やっとアトリエ公演を見に行けることになりました。近くにあるのに、なかなか機会を逃していたのでした。楽しみです。
人形劇団クラルテ お正月アトリエの会「うさぎのおうち」「ゴリラのパンやさん」
2011年1月3日(月)14:00〜 1月4日(火)11時〜/14時〜
入場料金 1500円
詳しくはクラルテのホームページへ
11月11日(木) 新刊・『どろんこのおともだち』
昨年『ないしょのおともだち』がヒットした、バーバラ・マクリントックさんの新作です。どろんこ遊びなど、外で遊ぶのが大好きな活発な女の子が、かわいらしい人形をプレゼントにもらって・・・。最初は気に入らない気持ちになる女の子ですが、外に人形を連れ出して遊び、段々仲良くなっていきます。それにつれて、人形の表情も生き生きしてくるから不思議。最後に、プレゼントしてくれたおばさん(おばあさん?)がどろんこになった人形を見てする対応も、こうあるべき大人の姿をしめしてくれています。
(バーバラ・マクリントック 作 福本友美子 訳 ほるぷ出版)
11月11日(木) 新刊・『はやくはやくっていわないで』
エッセイ風のマンガで人気の益田ミリさんの、初絵本(絵は平澤一平さん)。益田さんのマンガの作風が好きなので、期待をもって読んでみたのですが(テレビでも紹介されていました)、ちょっと微妙な感想です。「はやくはやくっていわないで」というメッセージはもちろん伝わるのですが、それだけという感じがして。「ゆっくりいこう」というのは、児童書では定番のテーマでもあるので、もう一歩ふみこんでほしかったなという気がします。いつもの「ああ、そんな見方もあったんだ」と気付かせてくれるような作品を次作には期待したいです。好きな作家さんなのでつい厳しくなってしまいました。
(益田ミリ・作 平澤一平・絵 ミシマ社)
11月9日(火) イベント・荒井良二さん絵本ライブ
荒井良二さんの、絵本ライブが神戸であるそうです。ちょっと遠いなあ。でも楽しそう。悩みます。
『荒井良二のもけもけじゃあにぃ』
日時 12月12日(日)14:00〜16:30(開場:13:30〜 )
場所 エスパスフェリシモホール3F(神戸市須磨区)
料金 1,500円(二人で申し込むと一人1200円)
申し込むには、フェリシモのIDが必要
応募締め切り11月18日
くわしくはhttp://www.felissimo.co.jp/takarabako/へ
11月5日(金) 新刊・『ぴーぴー ばっくしまーす』
ある日の書店員さんとの会話
Aさん「新刊の片山健さんのあかちゃん絵本、見ました?」
私「まだです」
Aさん「むっちゃかわいいんですよー。ねずみくんがバックしてて、何かにぶつかるんですけど、あっうさぎさんだあ、あはは、あははって笑うんです」
Bさん「それ、私も読みましたよ!あはは、あはは」
ABさん「あはは、あはは、あははは!」
私「・・・(二人むっちゃ楽しそう・・・きっとものすごくおもろい本なんだろうな・・・)」
そして、話題にあがったその本『ぴーぴー ばっくしまーす』を開いたところ…
おー、変なお話!おもしろい!でも、あれれ、なんだろ。
絵本ももちろん楽しいのですが、あの二人の楽しがり方のほうが楽しそうだった・・・、そうか、これが俗に言う(いえ、私が勝手に言ってるだけですが)「絵本より、絵本を見て喜んでる赤ちゃんの方がおもしろい(かわいい)現象」だ!
読んだ人を妙な興奮状態に導く『ぴーぴーばっくしまーす』、是非ご覧になってください。
(こどものとも0.1.2. 2010年12月号 片山健・作 福音館書店)
11月2日(火) 注射の本
昨日インフルエンザの予防接種を受けてきました。大人になっても注射は怖いです。今日は少しからだがだるい感じです。予防接種も賛否両論あるようですが・・・本日は注射の絵本を二冊ご紹介。
『どきどき よぼうちゅうしゃ』(小林まさこ・作 おかべりか・絵 あかね書房)どうして元気なのに注射を打たないといけないの?という疑問を、優しく説明してくれる絵本です。
『ちゅうしゃなんかこわくない』(穂高順也・作 長谷川義史・絵 岩崎書店)は、物語色が強いお話。予防注射を嫌だと思う気持ちが身体を抜け出していく…?おもしろいお話です。
11月2日(火) 新刊・『ぼくはぼくのえをかくよ』
荒井良二さんの新刊です。ピンクの表紙がきれい。荒井さんはピンクがすきなのかしら。子どものころ、ペンと紙さえあればいくらでも時間が過ごせると思っていたことを思い出しました。
ペンが描く一本の線によって、どんどん世界が生まれて広がっていきます。道がなければ自分で書けば良い、と思わせてくれる絵本です。
荒井良二さんの絵本には、わけわからないところにおもしろさがあるなあといつも思うのですが、私はこういう、わけのわかる物語もすきです。
(作・絵 荒井良二 学研)
10月30日(土) 新刊・『こんなおみせ知ってる?』
福音館書店から、1985年に発刊された本が、単行本化(復刊?)しました。細かく描き込みがあって、見ているだけで楽しい本。でも、今の子達は、「こんなおみせ知ってる?」といわれても、きっと首を振るでしょう。昔の商店街のお店は、こんな風にごちゃごちゃしてて、楽しいお店も、ちょっと怖いお店もあって、それぞれのお店の持ち味がある・・・最近はそんなお店が減っていて、寂しいです。
(藤原マキ作 福音館書店)
10月27日(水) 新刊・『ぽん・ちん・ぱん』
なんだか楽しそうな題名です。表紙はおいしそうな食パン。ぽん・ちん・ぱんの奇妙なリズムにのってページをめくると、パンの表面をちょっとだけ削ったり、破いたりして作ったゆかいな顔が現われます。食べ物で遊んじゃだめって、たしなめられながらも、こんなことをやった記憶が私にもあります。ほんとのところはどうなんだろう・・。食べ物をおもちゃにして捨ててしまうんじゃなくて、食べるのが楽しくなるのだからいいのかなと思います。
写真かな?と思ったら、どうやら絵のよう。おいしそうなパンの笑顔、是非見てみてください。
(こどものとも0.1.2. 2010年11月号 柿木原政広・作 福音館書店)
10月26日(火) 新刊・『ポッチのかんがえてること』
お久しぶりの更新です。ぼちぼち・・・更新できたら良いなと思っています。
先日のおはなし会でもそうだったのですが、猫好き人口が多いもものこぶんこ、ついつい猫の本を選んでしまいがちです。今日ご紹介する本は、めずらしく犬の絵本。
ポッチという犬の「かんがえてること」と題されたこの本は、しかし犬の気持ちが言葉で語られるわけではありません。確かに犬のかんがえていることはどうしたって絶対にわからないのですもの、でも犬の目線にたって見ることはできる。そういう表現方法は謙虚だなと思います。人と人だって、相手の本当に思っていることというのはわからない。相手の目線に立つしか、結局方法はないんですよね。なんだか深いなーと考えさせられる本でした。
(牛窪良太・作/絵 教育画劇)
10月26日(火) イベント情報・絵本ワールドinひょうご2010
神戸海星女子学院大学で毎年恒例の、絵本ワールドが開催されます。絵本展やワークショップに加え、今年は、『しごとば』の鈴木のりたけさん、『なつのいちにち』のはたこうしろうさんの講演会があります。人形劇団クラルテさんの人形劇もあります。秋の一日に、是非いかがですか。
<絵本ワールドinひょうご>
開催日:11月13日(土)14日(日)
場所:神戸海星女子学院大学
13日13:30〜15:00 鈴木のりたけさん講演会
14日13:30〜15:00 はたこうしろうさん講演会
講演会、人形劇には申し込みが必要だそうです。
FAX:078-361−7802 に、〒住所、氏名、年齢、電話番号、参加希望人数(5人まで)、希望のプログラムを明記し、「絵本ワールドC」係まで。
問い合わせは電話078-362-7077まで。
10月29日必着・・。ご案内が遅くてすみません。講演会は300名入れるみたいなので、一度問い合わせてみるのもありかもしれません。
す。
9月13日(月) しばらくお休みします
いつもこのページのことを気にしてはいるのですが、中々まとめる時間がとれず、はがゆい思いをしています・・・。また秋が深まる頃には、更新を再開したいと思っています。よろしくお願いします。
8月3日(火) 夏休みのイベントいろいろ
もう8月!光陰矢のごとし・・・。遅ればせながら、夏休みのイベントをご紹介します。
8月6日(金)〜8日(日) 本と遊ぼうこどもワールド2010
京セラドーム大阪 9階スカイホールにて 9時〜17時(最終日は15時迄)
こどもの本の展示会です。7日に『ねずみくんのチョッキ』の、なかえよしを先生の講演会があるそうです。
8月11日(水)〜9月5日(日) 世界の絵本作家展V 絵本の世界へ旅しよう
美術館「えき」KYOTO
国内外総勢11名の作家の約150点の作品が展示されます。レオ・レオニや、デビッド・マッキー、ヘレン・オクセンバリーなど、絵本でお馴染みの作家さんの原画がたくさん見れる機会です。
<関連イベント>
8月15日(日)スズキコージさんといっしょにお面をつくろう!(要予約)
8月11日(水)午前11時から・午後2時から 長谷川義史先生サイン会
8月14日(土)午後2時から スズキコージ先生サイン会
8月21日(土)午後2時から、22日(日)午前11時から こみねゆら先生サイン会
8月21日(土)〜22日(日)奈良教育大学 絵本ギャラリーin奈良
奈良教育大学 10時〜16時半
21日にあきびんごさん、22日に長谷川義史さんの講演会&サイン会があります(要申し込み)。他にも、ケロポンズさんのコンサートや、人形劇、工作教室など・・。
開催中〜9月20日迄「あそぶぜ!かいけつゾロリのおたのしみ大さくせん〜原ゆたかとゾロリのなかまたち〜」
姫路文学館にて
かいけつゾロリの展覧会です。原ゆたか先生と会えるイベントもたくさんあるみたいです。
8月7日(土)は、大垣書店京都駅前店、8日(日)は、旭屋書店ららぽーと甲子園店でも、原先生のサイン会があります。
盛りだくさんの夏休み。どれに行こうか迷ってしまいます。皆さんも、楽しい夏をお過ごしください。
7月6日(火) 展覧会・市川里美とバーナデット・ワッツ ヨーロッパ珠玉の絵本原画展
夏に向けて、展覧会や、絵本作家さんに会えるイベントが増えていきます。こちらでも順次ご紹介していきたいと思います。今日ご紹介するのは、佐川美術館で7月6日から8月29日まで実施される展覧会。市川里美さんとバーナデット・ワッツさんの展覧会。
場所が滋賀県、琵琶湖!先日、ワッツの『赤ずきんちゃん』を見て、なんて素敵な絵なんだろうと感動したところだったので、ちょっと無理してでも行きたい展覧会です。
市川里美さんは、『おだんごスープ』がよく知られているかと思います。
市川さん始め、角野栄子さんや、スズキコージさん、こみねゆらさんに会えるイベントもあるようです。
詳しくは
佐川美術館のホームページへ
http://www.sagawa-artmuseum.or.jp/cgi-bin/index.cgi
7月2日(金) 改訂版・『ねえ、どれがいい?』
評論社から刊行されている、『ねえ、どれがいい?』が、改訂新版になったということを、書店員さんに教えていただき、色々とそれについてお話してきました。
表紙デザインが変わり、つるっとした紙になって、色も鮮やか、字のフォントも変わりました。この辺は好みの問題かなあと思います。私は、以前のちょっとくすんだ色合いが好き。
でも、少し首を傾げたくなる部分が。この度、訳も新たになっていますが、どうも以前の訳の方がしっくりくる気がするのです。説明しすぎの訳になってしまっている気がします。原書はどのようになっているのか、見比べてみたいなと思います。
さらに気になるのが、ところどころ、文字が太字になっているところ。以前は文字の太さは統一されていたのですが、新版では、強調したい部分(?)が太字になっているのです。絵本を読んで、どこが大事だと思うか、決めるのは読み手自身のはずです。まるで、昨今のテレビ番組で画面下にテロップが出るのと同じように、強調する点や笑う点を、強要されているようで、疑問を感じずにはいられません。
電子ブックが現れたこともあって、最近つくづく思うのが、絵本においては、すべてを説明してしまわずに、どこかに想像の余地を残しておくことが大切だということです。絵本を読んでいて、動いていないものが頭の中で動いて見えることや、聞こえないものが聞こえるような気がすることが、とてもすてきで大事なことだと思うのです。
電子ブックでは、まるでアニメのように、絵本の中の絵が動いたり、音が出たりするそう。それはとても楽しいことですが、それによって奪われてしまう楽しみも、あると思います。
改訂版の話から、電子ブックの話に飛んでしまいましたが、この改訂版を見て、電子ブックに繋がる危機感を感じてしまいました。
(『ねえ、どれがいい?』ジョン・バーニンガム・作絵 まつかわまゆみ・訳 評論社)