本日のこどもの本・2009年3月

注目の新刊やフェア、気になる本、児童書にまつわる話を、エナミを中心にメンバーが、つれづれ綴るコーナーです。

3月1日(日) 新刊・『たこやきようちえん』

2月は逃げました・・。あっというまに今年も6分の1が過ぎてしまいました。うーん。改めて今年の目標を見直す。がんばらなければ。
書店さんでは入園入学の本が並び始めています。そんななか、さいとうしのぶさんの新刊は、題を読んでの通り、たこやきが、なんとようちえんに行くのです。たこの先生と・・・。
兄弟全員顔やキャラが違うのが楽しいです。
(『たこやきようちえん』作・さいとうしのぶ ポプラ社 2009年 1100円)
追伸・書誌情報を見るためにポプラ社のサイトをみると、ねずみくんシリーズ、35周年だそうです!春先にはあちこちでフェアがあるのかなー。ねずみくんのぬいぐるみ(非売品なのかな?)をたまに本屋さんのディスプレイでみかけるんですけど、すごくかわいいです。ほしい。
わたしのママは魔女、おばけマンションのシリーズも新刊が出てました。わたしのママは魔女シリーズ、小さい頃好きだったなあ。魔女のおかんがぶっとんでいるのです。

3月1日(日) 新刊・こどものともコレクション2009

「こどものとも」バックナンバーのなかから、人気のあったものを15点ハードカバーで出版とのこと。懐かしい絵柄の面々。
一番目をひくのは、堀内誠一さんの絵の『こぶたのまーち』こぶたが表紙にドン!で可愛すぎます。
『おなかのかわ』はこれも表紙にネコがドーンとインパクトがあるのですが、内容は超シュール!大道あやさんや長新太さんの本もありました。

3月4日(水) 新刊・角川つばさ文庫

ソフトカバーの文庫本の新刊がどんどん出る中、ついにあの角川文庫が子供向けの文庫シリーズを発刊!
ただ、今までの子ども用文庫を踏襲しただけのラインナップについては少し残念に思っているのです。それはこれからに期待するとして。
是非みてほしいのが、宣伝用の映像!いくつかのモニターがある書店で流れているのをみましたが、つばさ文庫のウェブサイトでも見ることができます。
優しい矢野顕子さんの歌に合わせて、本を読む子どもがつばさを持って飛び立つという映像なのですが、矢野さんのうたがすばらしすぎる。つばさ文庫のために作ったのでしょうか。
「本をよめばつばさがもてて、どこへでもとんでいける」という内容の歌詞に思わず涙が・・・。書店で、ウェブで、是非ご覧下さい。

3月5日(木) 新刊・『ねこガム』

ワー!思わず叫んでしまいそうになりました。ついレジにもっていってしまいました。読み返してみると決して「深い」本ではないのですが。
おはなし会の「つかみ」にはもってこいです。「ふしぎなナイフ」とか「うえきばちです」とか「ぞうのボタン」みたいな、不思議でユーモアのある絵本です。
こういう本は説明しにくい。見てもらうのが一番。是非本屋さんでみてください。あ、3月のおはなし会にもって行きますので、みにきてください(宣伝)。
本との「出会い」って大切です。この本は、ちょうど目の高さにあって、白い表紙に、ちょっとうつろな瞳でガムをたべてる少年が気になってめくってみたものでした。本屋さんが「今日入ったんですよ」って教えてくれました。2005年のこどものとも年少版だそうです。
先日福音館のこどものともコレクションのおはなしをしましたが、今日ある本屋さんが「その中ではこの本がめっちゃおもろいよ!」って、私が手に取りそうもない本を紹介してくれました。なるほど筋を聞いてみると、やばいおもしろそう!って思います(しっかり読んでから紹介します)。でも本を見る目がまだまだ未熟な私は、なかなか表紙だけではページを開くまでいかない・・・。こうして、良い本とニアミスで出会えないことも、多いのだろうなー。選り好みせず、ページをめくるようにしたいです。
(『ねこガム』 きむらよしお・作 福音館書店 2009年)

3月11日(水) 石井桃子さんの『子どもの図書館』

石井桃子さんの『子どもの図書館』を今更ながら読んでいます。児童図書館運営を志す人にとっていわずと知れた必読の書です。
これを読むと、新刊を見てはワーキャー言ってる自分がどれだけ軽いのかがわかり・・・しばし更新怠りました。深い・・・。深いとか言ってる自分が軽い・・・。
子どもにとってどんな本が良い本か、真剣に本と向き合っていた石井桃子さんの姿が目に浮かびます。私も心して本と触れ合っていきたいと思います。
(『子どもの図書館』石井桃子 岩波書店 1965年)

3月13日(金) サイン会情報

学校はもう春休みに突入しているのでしょうか、平日の日中でも本屋さんで子どもの姿をよくみかけます。
本屋さんでの春休み向けイベントもめじろおし。3月20日(祝)は、未来屋書店伊丹テラス店にてあんびるやすこさんがサイン会をされるそうです。21日(土)はサティ茨木店でも。
阿倍野区では、4月4日(土)に、HOOPにある近鉄ブックセンターさんにて、原ゆたかさんと原京子さんのサイン会があるそうです!ゾロリファン必見!
※事前申し込みが必要だったりするので、行かれる方は前もってチェックして行ってください。

3月23日(月) おはなし会

豆

またまた久々の更新になってしまいました。3月28日(土)は一会でのおはなしかいです。私は新作のエプロン芝居をします。
内容は写真がヒント。これをここ数日仕事が終われば作ってました。力作ですので、見に来てください。
話は変わりますが、あんびるさんのルルララの新刊、今度は「天使のケーキ」です。かわいいです。

3月24日(火) なにわ人形芝居フェスティバル

毎年楽しみな行事、なにわ人形芝居フェスティバルがせまってきました。今年は4月5日(日)。天王寺の一心寺を中心に、周辺の寺々でいろんな人形劇を見ることができます。
街頭ではピエロさんがバルーンアートを作ってくれたり、街頭紙芝居があったり、ダンディなおじさまに似顔絵を描いてもらったり。楽しみがたくさんです。
といいつつ数年間ご無沙汰してるので、今年こそは行きたいと思っています。雨がふりませんように。
春の一日を満喫できるおすすめのイベントです。

3月27日(金) 新刊・『おめでとう』

もとは茂田井武さんの一枚の絵だった作品を、許可を得て絵本に編集したそうです。
絵だけで十分にすばらしいので、絵本にする絶対の必要があるのかは定かではありません。でも一枚の絵だけではなかなかみんなに見てもらいにくい。少しのことばと、ページをめくるという楽しみが加わると、絵の世界がぐっと広がる、それもすばらしいことだと思います。
おめでとうの嬉しさが伝わる絵本です。誕生日、入園入学、結婚など、いろんな場面で贈り物に使えそうです。
私は新しい命が生まれたときに、贈りたい本だなと思います。世界中が生まれてきた子を「おめでとう」と歓迎しているよと、こどもだけでなく、実際に声を出して本を読むお母さんお父さんにも実感してほしいからです。
(『おめでとう』広松由希子・作 茂田井武・絵 講談社 2009年)

3月29日(日) 贈る本・『すてきなのはらのけっこんしき』

結婚する友人に贈る定番の本です。イラストが100%ORANGEさんで、とてもかわいいので、それだけで贈る価値があります。
内容は読みようによってはちょっとブラック?で、女の子が自分にとって一番の結婚相手を探すというお話。
いろいろあるけど、めぐりめぐって決めた相手と、楽しく幸せにね!という気持ちで贈ります。
(『すてきなのはらのけっこんしき』堀直子・作 100%ORANGE・絵 あかね書房 2003年)