おすすめの本

季節やテーマに沿ったおすすめ絵本を紹介します。

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冬の絵本

ゆきのひ

ゆきのひ

エズラ=ジャック=キーツ・作 きじまはじめ・訳

偕成社 1969年
ゆきのひ、ピーターは赤いマントをきて、遊びにでかけます。
雪の日の一日、喜び、楽しさを描いた絵本です。

しろいゆき あかるいゆき

しろいゆきあかるいゆき

アルビン・トレッセルト・作 ロジャー・デュボアザン・絵 えくにかおり・訳

BL出版 1995年
ゆきの予感、ゆきが積もった日、そしてくる春。
人々の暮らしが静かに描かれます。えくにかおりさんらしい、美しいことばの訳です。

ふゆのあさ

ふゆのあさ

村上康成・絵

ひかりのくに 1997年
ある冬の朝、おんなのこは、ある予感を感じて目覚めます。だって、こんなに静か。ほら、やっぱり、雪だ!
雪は白く、街の色も騒音も、すべて飲み込んでしまいます。雪の日は、とても静かです。
雪の日の喜びを感じさせてくれる絵本です。

まほうのマフラー

まほうのマフラー

あまんきみこ・作 マイケル・グレイニエツ・絵

ポプラ社 2002年
かあさんがまいてくれた、とうさんのみどりのマフラー。このマフラーをしていると、どんどん元気と勇気がわいてくる。
この靴を履いていると速く走れるとか、このえんぴつは私のラッキーアイテムとか、子どものころも、大人になっても、ちょっとしたアイテムジンクスで、魔法が起こせちゃうことがありますよね。
一年生のぼくの一冬の成長物語です。あまんきみこさんらしい、じんとくるラストです。冬だけど暖かいイラストも、みどころ。

アンナの赤いオーバー

アンナの赤いオーバー

ハリエット・ジェイーフェルト・作 アニタ・ローベル・絵 松川真弓・訳

評論社 1990年
戦争が終わったら、新しいオーバーを買ってもらう約束をしていたアンナ。けれど戦争が終わっても、街は物資不足で、オーバーなんてどこにもない。
考えたお母さんとアンナは、おひゃくしょうさんのところへ向かう・・・。
欲しいものを手に入れるために、あきらめないこと、賢くあることを教えてくれます。
オーバーを手に入れまで時間がとてもかかってしまいますが、簡単に手に入ることより、喜びはずっと大きいのかもしれません。
第二次世界大戦後本当にあったおはなしだそうです。

てぶくろ

てぶくろ

エウゲーニー・M・ラチョフ・作 うちだりさこ・訳

福音館 1965年
おじいさんが、さんぽの途中に落とし手袋に、つぎつぎ動物たちが集まってきて、てぶくろにもぐりこんでいきます。
えっ?そんなに大きな動物が?と思っているうちに、おじいさんが帰ってきて・・・。一瞬の、魔法みたいなおはなしです。

みんなでぬくぬく

みんなでぬくぬく

エルザ・ドヴェルノア・作 ミシェル・ゲー・絵 すえまつひみこ・訳

童話館
冬の寒い夜、はりねずみのトゲトゲは、ストーブがこわれて、とても寒い思いをしていました。そこにりすのクルミワリがやってきます・・・。
表紙のイラストがとても暖かそうです。寒い冬は、好きじゃなくても、寒い冬に暖かくするのは、とても気持ちのいいことだなと感じます。

かぼちゃスープ

かぼちゃスープ

ヘレン・クーバー・作 せなあいこ・絵

アスラン書房 2002年
森の中の小さなおうちで、ねこと、りすと、あひるが仲良く暮らしています。三人で役割分担をして、世界一おいしいかぼちゃスープを作ることができます。
なのにある日、あひるがわがままを言い出して、三匹はけんかになってしまいます。
わがままなあひる!だけどきっと、憎めないんだろうなぁ・・・、そういうキャラって、いますよね。
ケイト・グリーナウェイ賞受賞の、美しいイラストです。

バムとケロのさむいあさ

バムとケロのさむいあさ

島田ゆか・作

文溪堂 1996年
犬のバムとカエルのケロは、寒い朝、スケートをしに湖に行って、凍ってしまったあひると出会います。
早速助けて、二人のお家にご招待。思わぬ珍客に、ケロは大喜びです。
ケロがどんなにいらずらっこでも、決して怒ったりしないバムの大人な対応に関心します。細かく描かれたイラストは、繰り返し読むたびに発見があって楽しい!

かぜひいちゃった日

かぜひいちゃった日

キム・ドンス・作 ピョン・キジャ・訳

岩崎書店 2004年
雪がたくさん降った日、オンマ(おかあさん)にダウンジャケットを買ってもらった日の夜、わたしが夢に見たのは、羽のぬけたあひる。
わたしは、ダウンの羽をあひるにあげて、あひると遊んだんだ。そしたら次の日の朝・・・。
夢が現実まで続いているような、夢が現実に影響を与えているような、気がすることが、ありませんか?
ちょっと不思議な、そんな気持ちを味合わせてくれる絵本です。

雪わたり

雪わたり

宮沢賢治・作 たかしたかこ・絵

偕成社 1990年
雪が降りつもり、どこまでも真っ白な景色の日、四郎とかん子は野原でキツネの子に出会います。そして、キツネの幻燈会に招待されるのです。
素敵、私も行きたい!と思っても、11歳までの子どもしか、そこには行けないそうで・・・。
キツネは人を化かすなんていうけれど、そんなことを言い出したのは人間で、悪いことをするのは人間だけで、キツネはちっとも悪いことなんかしない。 とんだぬれぎぬなんだ、人間のいいがかりで、自分たちのしていることへの言い訳なんだ。穏やかな物語の中に、宮沢賢二の人間に対する厳しさが感じられます。

ゆきむすめ

ゆきむすめ

赤羽末吉・作 今江祥智・絵

偕成社 1981年
むかし、北のくにに、ゆきおんながたくさんいたころの話・・・。東北弁で語られる、ゆきおんなと人間の男の美しく、哀しい恋物語です。
表紙が怖そうなゆきおんなの絵なので、怖い話かと思ったら、切なすぎるおはなしでした・・・。

さむがりやのねこ

さむがりやのねこ

わたなべゆういち・作

フレーベル館 1984年
さむがりやのねこは、冬は毎日たくさん着こんでいます。ある寒い日、あまりのさむさに南の国へ行こうと思い立ったねこは、ぐんぐん歩いていきます。
寒い時には、動くのが一番あったかくなる方法だよねーと思いました。(でも、冬の真夜中に洗濯をしだすおばあさんはちょっと現実にはいないかも・・・)

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